若い人達の感覚を否定しないのもたまには必要

ファッションを長く見ているうちにある程度の嗜好が偏ってくるのは誰にでもあることだと思います。
30代を超えてくるとそう思ったことがありますし40過ぎなら尚更です。
おそらく20代までをどういう環境でいたかに依ると思われますが、周りを見渡してみて感じるのは30前後になると好きな情報しか意識して見ない人が多くなるということ。
段々若い頃の好奇心旺盛な感覚が損なわれて行く可能性が高くなって行くわけです。
それは人一倍ファッションに興味があった人ほどそうだったりして、少し会わない間に何となく良くも悪くも普通になっていたりしてちょっと違和感を感じたりします。

面白いモノで、ある程度社会的地位を築いてからお洒落に気を使い始めたような人は、歳とともにさらにお洒落になっていったりしますので、そういった人はまだまだ若い人達並みにファッションに対して貪欲さがあるのかもしれません。
トレンドに限らずですが、だいたいのことは解ったと思ったときから研究心は衰えるようで、それが同じようにファッションに当て嵌まるのかもしれませんね。
例えば雑誌一つ取ってもそうです。
10~20代の若い読者層のファッション誌を購読する中年男性は実は結構いるものですが、そういった人達は歳をとっても着こなしの上で若さが長続きしている気がします。
必ずしもそれがお洒落とも言い切れませんが、チャレンジすることは大事なことで、ファッションを通じて発想の若返りができる人達でもあるようです。

もしかしたら流行りの歌を知っているかどうか、そんなことにも似ているかもしれません。
学生時代は無意識で覚えた最新ヒット曲、でも社会人になってしばらくするとリアルタイムの流行りの曲がカラオケに行って歌えなくなったりしますね。
多分トレンドについて行けなくなる前兆なのですが、そこは我慢してついて行く気持ちも多少は必要かもしれませんね。
ファッションなら雑誌をたまに読んでみるとか、若い人達の着こなしを肯定的に見る意識を持つとか、何でもかんでも「今の若い人は」なんて愚痴っていると老け込むのも加速してしまいかねないような気がします。
キャリアがあるからこそわかる着こなしの奥深さ、またクオリティを見分ける感性、それに若い人達に負けない感性が備われば、もっとファッションが面白くなるんじゃないでしょうか。